『すみれの花咲く頃』(すみれのはなさくころ)は松本剛による日本の漫画。『週刊ヤングマガジン』(講談社)1991年19号から24号にかけて連載された。単行本は講談社から1991年に刊行され、2007年に、松本剛の全作品復刊プロジェクト第2弾として、『ヒューストンと女の子』 / 『教科書のタイムマシン』 / 『ハッカのびろおど』 / 『なかない渚』 / 『すこしときどき』 / と共に短編集を、新編成版としてリメイク刊行された。
福島県の磐梯山ふもとにある小さな村に住む君子は母と寝たきりの祖父との三人暮らし。ひそかに宝塚音楽学校に合格し、いつかこの街を出ることを夢見ている。体調を崩し、勤め先からいつもより早く帰宅した母に、内緒でバレエや音楽を習っていたことが発覚してしまう。自分の夢と実家の現実との葛藤に生きる少女の心強い決断を、友人たちとのやり取りを通じて描かれている。