『ここはグリーン・ウッド』は、那州雪絵による日本の少女漫画作品。『花とゆめ』(白泉社)にて1986年から1991年にかけて連載された。1991年から1993年にかけてOVA化されている。
蓮川 一也は初恋の女性すみれが実の兄一弘の妻(つまり兄嫁)となったことでいたたまれず、全寮制の名門男子高私立緑都学園に猛勉強の末に合格し、入学するはずだった。しかし事故や入院などの「不幸の畳み掛け」により、通学と入寮は5月に入ってのことに。緑林寮入寮早々、一也は同室の如月 瞬が「実は女性」だという「真っ赤な嘘」にまんまと騙される。その黒幕は寮長の池田 光流と生徒会長の手塚 忍だった。賭のネタにされたことに激怒した一也は先輩の光流を殴る。それで逆に気に入られてしまった一也はその後も光流、忍コンビの「玩具」として二人を中心とした寮生たちに振り回される運命が確定する。一方、一弘は緑都学園に保健医として勤務していた。一也は一弘に「兄弟だとバラしたら容赦しない」と言っていたものの、珍しい名字でしかも似た名前の二人が赤の他人だと思う方がどうかしているという話で、とっくに周知の事実となっていた。すか(ちゃん)と命名された一也の不幸な(傍から見れば愉快な)学園生活はこうして始まった。 夏休みにも帰省せず寮に居残った一也だったが、一也を「やっくん」と呼んで溺愛するすみれが襲来して折角の計画が台無しに。しかも、「兄嫁に横恋慕」や「実はブラコン」といった一也が秘密にしておきたかった数々の事実は白日の下に晒される。更に「女難の帝王」光流はモテ男体質が災いした騒動に巻き込まれる。こうして、真面目で虚弱体質というツッコミ役のすか、陽気なボケ役だが陰のある光流、確信犯的知能犯でクールだが怒らせるとおっかない忍、脳天気な瞬の4人を中心に「ボーイズラブまでアリ」のドタバタコメディが展開される。