『ゆくところ』は、ひぐちアサによる日本の漫画作品。『月刊アフタヌーン』(講談社)1998年8月号に掲載された。作者の投稿作品で、アフタヌーン四季賞受賞作品。単行本『家族のそれから』に収録されている。2018年7月23日に発売された『ひぐちアサ 初期傑作選』第1巻にも再録されている。
アルコール依存症の父親と神経症の母親を持つ高校生の青年・小泉(こいずみ)は、家を出て一人暮らしをしながら刹那的で享楽的な毎日を過ごしていた。あるとき胃痙攣を起こしクラスメイトの湊(みなと)に助けを求めたのをきっかけに、自分が同性愛者であり湊に気があることを告白し、彼に付きまとうようになる。