『ダイヤの国のアリス 〜Wonderful Wonder World〜』(ダイヤのくにのアリス ワンダフルワンダーワールド)は、2012年12月20日にQuinRoseから発売されたPSP用恋愛アドベンチャーゲーム(乙女ゲーム)で、不思議の国のアリスをモチーフとした『ハートの国のアリス 〜Wonderful Wonder World〜』(ハートのくにのアリス ワンダフルワンダーワールド)作品のシリーズ。本項ではパラレル作品である『ダイヤの国のアリス 〜Wonderful Mirror World〜』(ダイヤのくにのアリス ワンダフルミラーワールド)についても扱う。
ハートの国とクローバーの国での日々を“ハートの城”で過ごしていた主人公がふと気付くと、再び起こった引っ越しにより、たった1人で新たな地―“ダイヤの国”へ飛ばされていた。ひとまず各領地を訪ね歩く主人公だったが、再会した旧知の住人達は誰1人として主人公を知らないという。主人公と出会う前の住人達の“過去”であり、少し違う時間軸―“ifの世界”でもあったダイヤの国は、勢力間の均衡がなく、抗争が頻発するより物騒な国だったのだ。主人公は特定の誰かとの恋愛には発展していなかったものの、ある程度親しかったはずの住人達との関係がリセットか警戒心からマイナス状態、あるいは新規の住人と出会うという設定で物語をスタートする。新天地での滞在先と働め口を得た主人公はやがて、見覚えのある謎の車掌―ジョーカーが現れる汽車の夢に、度々惑わされるようになる…。