『タンタン アメリカへ』(フランス語: Tintin en Amérique)は、ベルギーの漫画家エルジェによる漫画(バンド・デシネ)、タンタンの冒険シリーズの3作目である。ベルギーの保守紙『20世紀新聞(英語版)』 (Le Vingtième Siècle)の子供向け付録誌『20世紀子ども新聞(英語版)』(Le Petit Vingtième)にて1931年9月から1932年10月まで毎週連載されていた。当初はモノクロであったが、1946年に著者本人によってカラー化された。ベルギー人の少年記者タンタンを主人公とし、愛犬スノーウィと共にアメリカ合衆国に派遣され、同地のアル・カポネといった実在の犯罪者の陰謀に巻き込まれたり、アメリカの極端な資本主義やアメリカ先住民(インディアン)の扱いを批判する物語が展開される。
『20世紀子ども新聞』の報道記者であるベルギー人少年タンタンは、アメリカ合衆国を取材するため、愛犬のスノーウィと共に現地へ派遣される。発展した都市であるシカゴに到着したタンタンであったが、タクシー運転手に誘拐されかけるなどのトラブルに見舞われる。やがてタンタンは、コンゴにおいてアメリカン・マフィアの大物アル・カポネの陰謀を潰したことから彼の恨みを買い、懸賞金をかけられていたことを知る。こうしてタンタンは、再度カポネとの対決を迫られ、敵対ギャングのボビー・スマイルズとの戦い、その中で郊外で迫害を受けるアメリカ先住民たちとも出会う。
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