チェイサー

昭和30年代の前半、戦記物の連載を抱える漫画家の海徳光市は、当時圧倒的な人気を誇っていた手塚治虫に対して一方的にライバル視する。そして人づてに手に入れた情報を元に、手塚治虫の行動を真似て追い続ける。それによって、手塚の狂気にも似た仕事量・天才性・異常性が浮き彫りになってくるが、懲りずに対抗し続け、それなりの漫画家として成功する。

漫画の神様・手塚治虫を追跡した男、終幕。 海徳光市が少年サンデーにおいて新連載に挑戦すべく準備中に、手塚治虫は少年チャンピオンで同じく週刊連載をスタートさせる。その名も『ブラック・ジャック』――!対する海徳が始めた驚きの連載作品とは!?“漫画の神様”をひたすら追跡(チェイス)し続けた男が万感のフィナーレを迎える・・・死ぬな海徳!漫画界に幸あれーー!!! 【編集担当からのおすすめ情報】 「海徳光市」という手塚治虫を徹底的にライバル視する漫画家、という唯一無二の視点で描かれた本作も遂に完結。週刊漫画誌時代への突入により導き出された、手塚治虫に関する非常に興味深い「仮説」とは・・・?内容が超凝縮の最終刊です!!