『長八の宿』(ちょうはちのやど)は、つげ義春による日本の漫画作品。1968年(昭和43年)1月に、『ガロ』(青林堂)に発表された全24頁からなる短編漫画作品である。
主人公の青年は、西伊豆の松崎町に出かけ、入江長八の鏝絵細工で有名な「長八の宿」海風荘に泊まった。主人公は、その宿の下男でひょうきんな性格のジッさんと親しくなり、宿の娘マリのことや、その恋人のことまでを聞かされる。その昔、ジッさんは千葉で漁師をしていたのだが、嵐のために遭難し、松崎まで流れ着いた。ジッさんは、門外不出だという宿のパンフレットを懐から取り出し、宿の娘マリちゃんの文才の自慢や、エッチな女中のトヨちゃんのことなどについてとりとめなく話し出す[1]。