『帝王』(ていおう)は、倉科遼著の小説、またこれを原作とした関口太郎による漫画。漫画は小学館発行の漫画雑誌『ビッグコミックスピリッツ』に2006年50号から2008年39号まで連載された。
甲子園を目指し、野球に打ち込んだ工業高校を卒業後、翔は「好きな野球が続けられる」という理由から野球部のある工場の作業員となったが入社から半年が経つ頃に単純作業ばかりの生活に嫌気がさして退職。その後、親友の誘いでトラック運転手になるが、その親友が仕事中に事故死してしまったショックから退職してしまい、自宅に閉じこもってしまう。そんなある日、友人がNo.1ホストに彼女を奪われたことがキッカケとなり、翔はホストの世界に身を投じた。金もコネも学歴もなく、酒が一滴も飲めないが、その人柄で翔はNo.1ホストにのし上がっていく。その後、23歳でキャバクラを出店するも調理場の火事で店を消失。さらに知人や部下にも裏切られ、巨額の借金を背負わされた。そんな逆境に立たされながらも、やがて実業家として急成長を遂げ、海外進出まで果たす。