『定年退食』(ていねんたいしょく)は、藤子不二雄の藤本弘(のちの藤子・F・不二雄)による読切漫画作品。1973年(昭和48年)発売の『ビッグコミックオリジナル』(小学館)9月5日号に掲載された後、文庫版『藤子・F・不二雄異色短編集2』に収録された。
高齢者の人口比が増大した近未来の社会。国家は、広がり続ける汚染地域[注 1]による食料不足、医療供給、年金給付の問題にあえいでいた。政府は配給制度を中心に食料や医療制度を厳格に管理する一方、定員法を制定して一定年齢以上の高齢者への国家保障を打ち切っていた。