『夏への扉』(なつへのとびら)は、竹宮惠子による短編漫画、および、それを原作とする1981年のアニメーション映画。1975年19号・20号に白泉社の少女漫画雑誌『花とゆめ』に掲載された。翌年に花とゆめコミックスから単行本化されたが、その際には竹宮が小学館や講談社など他社の漫画雑誌で掲載した作品が収録されている。
時は1864年。あるフランスの男子校で夏休みが始まろうとしていた。マリオン・フィエスは容姿端麗にして学業もトップという秀才ぶりから寄宿舎内でも街の少女たちからも常に注目の的であった。少年らしからぬ超然とした雰囲気を漂わせる彼は、学内で仲間のジャック・シドーやリンド・アレイン、クロードと共に「合理党」というグループを結成し、そのリーダーとして一目置かれる存在となっていたのである。