『人間ども集まれ!』(にんげんどもあつまれ)は、手塚治虫の長編SF漫画。
19XX年。東南アジアの独裁国パイパニアの戦争に義勇兵の名目で派遣された自衛隊員[注釈 2]の天下太平は、その状況に嫌気がさして脱走し、同じく脱走中の日本人軍医・大伴黒主と知り合う。やがて政府軍により捕えられた2人は、囚人として軍用医学研究所に送りこまれた。そこではクランプ所長のもと、男囚の精子と女囚の卵子を採取して人工授精させ、それを人工羊水の入った試験管の中で成長させることで、生まれながらの兵士を大量に育成する、という計画が進められていた。クランプは優生学の権威である大伴を共同研究者とする。太平の精子を検査したクランプと大伴は、そのシッポが2本あることを発見する。二人はこの精子に興味を抱き、太平を釈放する代わりに、すべての精子を研究に提供する、という内容の契約書にサインさせた。しかしその直後、軍用医学研究所は、女囚としてもぐりこんでいた女ゲリラのリラの仕掛けた爆弾によって爆破されてしまう。