『CHIBI』(チビ)は、高橋陽一の漫画作品。
毎日むごたらしいいじめを受けていた仲本智は、同級生・岩井の「だったらお前もボクシングをやってみないか?」の一言に誘われて森川ボクシングジムの門を叩く。ジムでは生まれて初めてサンドバッグを叩いてみる。全く経験が無いため目茶苦茶なフォームでたたきまくるが、唯一岩井だけは仲本の隠された才能を見抜きつつがあった。そのひた向きさを認められ仲本は同ジムの入会が決定した。翌日、岩井は仲本が本格的にボクシングを始めることをクラスの全員に公言してしまう。それによって、その日のジムはいじめられっこ仲本のトレーニングの様子をからかう目的で見学に来る同級生らで埋め尽くされた。その揶揄三昧に仲本は挫けて挫折しようとするも、岩井の鼓舞激励によって息を吹き返しひたすらサンドバッグを叩き続ける。額から出血しても懸命な表情でサンドバッグに立ち向かう仲本のひたむきな姿にギャラリーの同級生らは唖然。からかい半分で来た自分たちに自己嫌悪が募ったのか、倦みあぐねて帰っていってしまった。仲本は彼らのからかいに勝利した。そして、拳から血を噴き出してもサンドバッグを叩き続けるその根性をほかの練習生からも認めてもらえた。