『ちまちまはいすくーる』は花見沢Q太郎の漫画作品である。『週刊ヤングキング』(少年画報社)に連載。単行本全1巻(1997年2月付け、少年画報社)。
女子高生伊藤奈々(いとうなな)と森口和夫(もりぐちかずお)は、毎日のようにセックスをする関係。ところが、奈々が気に入らないのは、和夫には変質的な性癖がたくさんあり、初回から緊縛プレイ、学校のトイレでする、部屋で放尿させる、プールのシャワー室でする、メイドさんの服を着せてする、剃毛プレイ等々、奈々曰く「ヘンタイ」行為を強要するのである。奈々はこれを何とか治そうとするが、繰り返しているうちに自分もそうした「ヘンタイ」行為になじんでしまったのに気づき愕然とする。一方和夫の姉、森口かおる(彼らの高校の教師)は、二人の関係に気付き、和夫の部屋から変質的な雑誌を大量に発見し、奈々が和夫を変態にしたのだと逆の解釈をし、大学の後輩の恵(めぐみ)に協力してもらい二人の邪魔をしようとする。そうこうしているうちに森口姉弟は火事で家を2度も焼け出され、和夫は奈々の家に、かおるは恵のアパートにやっかいになる。ドタバタ騒ぎの中、かおると奈々の弟みつるが関係してしまい、自分のアパートに転がり込んで来たかおるにめぐみが裸になって迫ってくる。もう何が正常なのか基準がわからなくなった奈々は、ありのままの和夫を受け入れようと考え始める。