『でたとこプリンセス』は、奥田ひとしによる漫画作品。
魔法の国〈ソーサランド〉。そこに生まれ育った者は、15歳の『成人の儀』を迎えてこれを受け入れると、ひとつだけ自らの適正に沿った魔法を使えるようになる。だが、この国の姫君であるラピスは王族として生まれたために「大人になった時のために」と厳しい教育(もともと朗らかでフリーダムな精神を持つラピス本人の主観による「厳しい」であるため、実はそれほどでもない)にさらされてきたことから、大人になる意味を見出すことができずにいた。これを憂慮した王妃サファイアは「自らの自覚が伴わないのに『成人の儀』を受けさせるわけにはいかない」と、自らの魔法でラピスの体の時間を戻して5歳児にしてしまう。子どもに戻った事を当初は大喜びしたラピスだったが、やがて子どもの体の不便さを痛感し悩む事となる。結果ラピスは「子供ではいられない事」を自覚し「あたしも大人になりたい!」と絶叫。その言葉とともに王妃の魔法が解除され、そしてラピスは魔法消去という偉大なる力を得る事となった。