『手塚治虫の旧約聖書物語』(てづかおさむのきゅうやくせいしょものがたり)は、日本とイタリアの合作によるテレビアニメ作品。
企画の発端は、日本テレビのプロデューサー岡田晋吉が当時来日していたイタリアの国営放送協会RAIの幹部に天正遣欧少年使節の伝記を大林宣彦監督で映画化する企画の共同製作を打診したところ、逆にRAIから旧約聖書の世界を手塚治虫によるアニメで表現するという企画を持ちかけられたことに始まる。RAIは日本テレビの24時間テレビアニメの輸入放映の実績があり、手塚アニメの認知度はイタリアでも高かった。最初手塚は日本のクリスチャンでもない自分が聖書をアニメ化して問題ないのかと躊躇したが、RAI側が手塚のアニメ技術を信頼しているので個人の思想による自由な解釈で構わないとしたことで、手塚も快諾した。RAIと日本テレビ放送網との共同製作となり、手塚は全体の構成と製作総指揮のスタッフに就任し、1984年11月16日に製作発表がなされ、実際のアニメ制作は手塚プロダクションが担当する形でスタートした。
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