『赤い鳩』(アピル)は、小池一夫原作、池上遼一作画による漫画である。幕末の京都、土佐を舞台に、主人公たちは日本人のルーツと古代ユダヤの関係の証拠を探す旅をする。架空の人物のほかに、新撰組の隊士を初めとした幕末の有名人が登場する。
1864年(元治元年)6月5日午後10時、幕末の京都で池田屋事件の夜に、若き新撰組隊士の馬庭実行が路上で外国人宣教師オードル・ヘボンに出会う。新撰組に捕らえられたヘボンは処刑されることになり、実行が斬首を命じられた。ヘボンから「カゴメの唄」のなぞを聞き、反発しながらも日本人と古代ユダヤの共通点について聞くと動揺して、ヘボンの命を助ける。その後も土方歳三に命じられて、沖田総司と共にヘボンの処刑をしようとするができなかった。実行が新撰組にふさわしくないと思った沖田は、ヘボンを助ける条件として、新撰組を脱走してヘボンと古代ユダヤの謎解きの旅をするように命じられる。