『七瀬ふたたび』(ななせふたたび)は、筒井康隆のSF小説。
人の心を読む能力を持つ20歳の火田七瀬は、超能力者であることを悟られることを恐れ、家政婦の仕事をやめて母の実家へ帰ることにする。その途中、夜行列車内で同じ人の心を読める能力を持つ幼い少年ノリオと出会い、さらに予知能力を持つ青年恒夫に出会う。恒夫は列車が事故に遭うことを予言し、七瀬らは途中の駅で降りる。その後、他にも超能力者と出会って仲間に加えたり、時には対決する。超能力者たちは迫害されることを恐れ、その能力をみな隠している。北海道でノリオと念動力を持つ黒人青年ヘンリーと生活を始めるようになった頃、超能力者抹殺をもくろむ刑事たちの集団に存在を知られる。