『ナナとリリ』は、1967年に週刊少女フレンドに連載されていた里中満智子の漫画作品。
ナナはニューヨークで美術を学ぶ高校生。彼女には両親の事故死の後に別の親類に引き取られて音信不通となっている双子の姉のリリがいた。ナナのクラスメイトで恋人のジムが、ナナとの待ち合わせ場所でナナそっくりの娘を見かけた。ナナという名前を聞いて顔色を変えた娘は、自分は違うと言い残してジムから逃げる様に立ち去った。直後にそれを聞いてリリだと気がついたナナは、ジムとともに行方を追い、貧民街でリリとリリを引き取ったスミスという親類を発見する。破産した親類がリリに労働を強制していると知ったナナは、ナナを引き取った洋裁店経営者のジェーンとともにリリを引き取ろうとするが、スミスは今まで育てた代償として大金を要求する。ジェーンは預金をはたき、さらに借金までしてようやくその金を工面したが、さらにリリが心臓病で余命2年と判明し、治療代が必要となった。