『記憶屋』(きおくや)は、織守きょうやによる日本の小説。2015年10月24日にKADOKAWAから文庫が刊行され、2020年1月には映画化された。
夕暮れになって、公園のベンチに座っていると現れるらしい記憶屋という摩訶不思議な怪人。座っている人物の嫌な記憶をすっかり消し去ることができるという話を聞いた遼一だが、それはただの都市伝説であり、現実的にはあり得ないと考えていた。しかし、そんな遼一の周りでその都市伝説が現実になる出来事が起きる。互いに恋心を寄せていた杏子という女性が夜道恐怖症を乗り越えるために記憶屋に出会っていたのだ。数日後に会った杏子の記憶からは夜道恐怖症のトラウマと同時に、慕っていた遼一のことも消え去っていた。都市伝説と疑っていた遼一だったが、身近な人間が記憶を消されたという現実に記憶屋の存在を認めざるを得なくなる。実は他にも杏子と同じような境遇の人間がおり、彼らもまた嫌な記憶を記憶屋に消し去ってほしいと思っていたのだ。記憶屋という存在を突き止めるために、遼一は真相を探り始める。
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