『ふたりソロキャンプ』は、出端祐大による日本の漫画作品。『イブニング』(講談社)にて、2018年21号から2023年6号(休刊号)まで第1部を連載。「コミックDAYS」(同)に特別番外編を掲載後、『モーニング』(同)に移行して2024年2・3合併号から第2部が連載されている。第1話は「独り、野営にて思ふ」のタイトルで始まり、孤独を愛するおっさんソロキャンパー巌を主人公とした重厚な物語と思わせていたが、ソロキャンプ初体験の雫が突然闖入することで若い女性のわがままに振り回されるおっさんコメディへと一転。最後のページで本当の作品タイトルが表記され「独り、野営にて思ふ」は第1話のサブタイトルであったことが明かされる。ソロキャンプのベテランとソロキャンプ初心者の交流を描いた作品。2024年7月時点における電子書籍を含めた累計部数は、270万部を突破している。
独りを愛する孤高のキャンパー、樹乃倉巌はいつものようにソロキャンプを楽しんでいた。しかし、そんな彼の至福の時間はキャンプ場に来る途中で遭難しかけて大幅に遅刻してやってきた超初心者キャンパー、草野雫のせいで台無しになってしまう。既に職員も帰ってしまいレンタルするつもりで自前のテントも所持していない雫を見かね、不本意ながらも世話を焼き「お前にはソロはまだ早い」と諭した巌だが、そんな彼をキャンプの師として見込んだ雫は自分が一人前になるまで「ふたりでソロキャンプ」をして鍛えてほしいと言い出す。