『吸血姫夕維』(ヴァンパイアゆい)は、垣野内成美による日本の少女漫画。『月刊サスペリアミステリー』(秋田書店)にて連載された。ジェネックスよりゲーム化もされている。
闇の世界から人間界へ逃亡した「はぐれ神魔」が、神魔の監視者である吸血姫「美夕(みゆ)」により闇に帰されたことから物語は始まる。このはぐれ神魔には人間の妻がおり、美夕は夫を失った悲しみを忘れさせるために彼女に血を与えた(吸血姫の血を与えられた者は全ての苦痛から解放され永遠の夢の中でまどろむことになる)。しかし、この時に彼女の胎内に宿っていた娘、本作の主人公である「瑞月夕維(みづき ゆい)」も吸血姫の血の影響を受けることになる。この女性は夕維を出産した後に亡くなってしまったが、夕維自身は何事もなく普通の人間として少女時代を過ごす。しかし夕維が14歳の思春期に達したある日、眠っていた吸血姫の血が目覚め、夕維は望まぬ形で永遠の命を得ることとなる。