『HUMAN LOST 人間失格』(ヒューマン ロスト にんげんしっかく)は、2019年11月29日に劇場公開された日本のアニメーション映画。太宰治の小説『人間失格』を大胆に翻案し、SFダークヒーローものとしてアニメーション映画化した作品である。
昭和111年の日本は、4大医療革命の遺伝子操作・再生医療・ナノマシン・万能特効薬により、GDPが世界一で医師を必要としない、無病長寿社会を実現していた。また、人間の寿命の限界を超えた120歳を迎える国民を祝福し、年金1億円が贈呈される人間合格式を100日後に控えていた。その一方、上流階級が住む環状7号線内部のインサイドと、労働者や貧困層が住む郊外部のアウトサイドの貧富の二極化や、1日19時間にも及ぶ極端な長時間労働、道行く人々がガスマスクを装着するほどの大気汚染と、理想郷とされる社会の裏では問題点は山積していた。