『チャイナさんの憂鬱』は鶴田謙二による日本の漫画作品。
これぞまさに、“読む”複製原画。第4弾に、あの鶴田謙二が降臨!!“読める”複製原画として、現存する原稿全体を、実際の原稿用紙に近い紙に4~5色で印刷し、紙を曲げずにすむようにノド側を180度開くことのできるコデックス装で製本&箱封入したシリーズ。同シリーズでは、石ノ森章太郎による『仮面ライダー』連載第1回を全収録した第1弾、水木しげるの永遠の名作『ゲゲゲの鬼太郎』より「猫仙人(前・後編)」「ゆうれい電車」「コマ妖怪」を収録した第2弾、手塚治虫による『どろろ』から「発端の巻」「百鬼丸の巻」を収録した第3弾を刊行してきました。限定数での発売にもかかわらず、いずれも好評を博した当シリーズ。今回、その第4弾に、鶴田謙二が登場します。これまでに刊行した3点は、いずれも1960~70年代の作品でしたが、時代の変化の中で、漫画表現の進化を提示すべく、1990年代初頭に発表された鶴田謙二氏の連作短編「チャイナさん・シリーズ」の中から、第1作目『チャイナさんの憂鬱』をセレクトします。1961年生まれの鶴田謙二氏は、1986年「週刊コミックモーニング」に掲載された『広くてすてきな宇宙じゃないか』で商業誌デビュー。同作も収録された短編集『Spirit of Wonder』(1997年 講談社刊)の中でも、「チャイナさん」は、アニメやフィギュアへと発展した人気キャラクターです。表題作でもある『チャイナさんの憂鬱』は、細微な描写と美麗でキュートなキャラクターと奇想とが組み合わさった、まさに鶴田作品の代表作とも呼べるものです。カラー&モノクロで計54ページとなる同作全ページに、著者セレクトの「チャイナさん」のカラーイラストを加え、原稿サイズのママに印刷・製本した逸品です。寡作でも知られる鶴田謙二氏の希少な原稿の風合いや質感を、ぜひ実際にお手にとって直接お確かめください!限定生産のため再販はできません。大変貴重な機会をどうぞお見逃しなく!【仕様】A3判、函入、64ページ(c)Kenji Tsuruta 2020