『エルリック・サーガ』はロビン・レクト,ジュリアン・テロによる日本の漫画作品。原作はマイケル・ムアコック。最新刊は2巻
〈混沌〉の神々を奉じ、ドラゴンたちを使役し、非道と退廃を極めた残虐なメルニボネ人の首都〈イムルイル〉。その恐怖と魔術による世界支配は一万年にも及んだが、その豪奢と征服にあけくれた帝国の歴史に、ついに終焉のときが迫りつつあった......サドリック86世の子として生まれ、白い髪・白い肌・紅い瞳を持つアルビノの王「エルリック」の手によって。魔法と薬に頼って生きるしかない虚弱さや、哲人皇帝と呼ばれ残虐性や戦争を好まないエルリック王の姿に、従兄弟のイイルクーンらは苛立ちを深めていた。そうしてエルリックを挑発するイイルクーンのことを、その妹であり、エルリックの王妃であるサイモリルが強く諌めるが、エルリックはそんなイイルクーンに寛大に接していく――しかし、そうした寛大さと赦しこそが、エルリックを陥れるその後の陰謀劇と、エルリックの愛するサイモリルをめぐる悲劇へとつながっていくのだった......。今や伝説となった胸えぐられる悲恋、魂をすする魔剣をめぐる悲劇的ストーリーが、フランス発の絢爛豪華なフルカラーコミックとなって日本初登場! 原作者ムアコックやアラン・ムーアによる熱い前書き(それはエルリック・サーガのもつテーマの本質を解説している!)や、創作の過程を明かす設定資料群なども収録した充実の一作。特殊判型。小説『メルニボネのエルリック』の最高のグラフィック作品は、新しい本作、ジュリアン・ブロンデルとそのチームの手になるものだ。原作の精神に忠実でありながらも、繊細なエピソードを書き加え、それは私が50年以上前に思いついていたら、きっと取り入れたようなものだった。もし現実に、映画のシナリオを自分が書くとしたら、これらの変更をぜひとも取り入れるつもりだ。(著者・マイケル・ムアコックによる前書きより)
所有者に、人の生き血と魂を渇望させる魔剣「ストームブリンガー」に魅入られ、呪われたアルビノの王エルリックは、愛する王妃サイモリルを自らの手で殺害しないで済むようメルニボネの王座を捨て、王国を捨て、竜の島を出て、魔剣とともに一人放浪の旅に出た。本書は、国の民に、王座に、愛しく思うものにエルリックが背を向けてから1年後――各地で殺戮をくり返して〈白き狼〉と恐れられるようになったエルリックの姿を追うところから始まる......「サイモリル、そなたは夢見たことがあるか? これまでのことが、すべて夢まどわしであったらよかったと。われらの生そのものが、宿命が完結をもくろむ長い芝居であったらばと。わたしのなしたことの多くが現実とは思えぬ......」大人気ファンタジー小説『永遠の戦士エルリック』からの物語が、 美麗で壮大なるフルカラーコミックになってフランスから上陸! 第2巻である本書にて、メルニボネ編が堂々完結! 「これぞ(エルリックの物語の)過去最高のグラフィック化だ」(著者・ムアコック)。エルリック・サーガ、そしてムアコックに多大なる影響を受けた作家ニール・ゲイマンによる序文、各種設定資料なども満載! エルリック・サーガの画集としても楽しめる、荘厳で美麗なオールカラーコミック!「小説『ストームブリンガー』の最高のグラフィック作品は、新しい本作、ジュリアン・ブロンデルとそのチームの手になるものだ。原作の精神に忠実でありながらも、繊細なエピソードを書き加え、それは私が50年以上前に思いついていたら、きっと取り入れたようなものだった。もし現実に、映画のシナリオを自分が書くとしたら、これらの変更をぜひとも取り入れるつもりだ」(著者・マイケル・ムアコック)
▼ 情報(Information) |
原作 | : | マイケル・ムアコック | 作画 | : | ロビン・レクト,ジュリアン・テロ | 出版 | : | KADOKAWA | 刊行期間 | : | 2020年08月28日(1巻発売) | ISBN(1巻) | : | 9784041086186 | ISBN(2巻) | : | 9784041120453 | 最新刊 | : | 2巻 |
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