『サイボーグ009 地下帝国“ヨミ"編』は石ノ森章太郎による日本の漫画作品。
巨匠・石ノ森章太郎 畢生の傑作『サイボーグ009』。シリーズ最高傑作とも評される「地下帝国“ヨミ”編」(1966~67年)の、感動的な最終回を含む名シーンを、生原稿そのままに原寸大で体感。ラストシーンのあの感動を、永遠にあなたのものに!〈初版完全限定〉特別商品人間とサイボーグ、黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)と世界征服、戦争と平和...。現在にも通じる深遠な命題を、若き石ノ森章太郎が1960年代半ばの時点で、鋭く、かつ抒情的に描ききった「“ヨミ”編」の名シーンを、石森プロに保存されている貴重な生原稿からダイレクトに新規スキャニング。原稿用紙の余白までも活かした原寸大(A3判)で、精緻に再現。肉筆ならではのペンタッチの冴えや、ベタ塗りの微妙な筆ムラ、原稿用紙の枠線、ホワイトによる修正跡、写植文字の切り貼り跡など含めて、実物大で、臨場感いっぱいに“体感”できる逸品です。本書では、世界各国に散っていたゼロゼロナンバーサイボーグたちが再び日本に集結する連載第6回の扉+全編をはじめ、ハンチング姿も美しい003(フランソワーズ・アルヌール)と009たちが三友工学に向かう出動シーン、009とバン・ボグートの初の加速対決、ヘレナ、ビーナたちの虐殺と004(アルベルト・ハインリヒ)の怒り、宇宙空間の魔人像にテレポートされた009とスカールの死闘、そして、最終回(連載第34回)の扉+全編を一挙収録。さらに---!! 2大特典として、(1)1970年・講談社刊行のA5・ハードカバー単行本用に彩色された「“ヨミ”編」のカラー原稿から、名シーンの原寸大複製原画を8枚(2)「“ヨミ”編」執筆当時、石ノ森章太郎のアシスタントを務めていた、永井豪、尾瀬あきら両氏に新規取材予定のオリジナル冊子「1966~67年 009の制作現場から(仮題)」も、封入予定。▼とは日本漫画史を飾る名作の生原稿を「そのまま読む」感覚をファンにお届けする、当社独自の人気レーベル。漫画は、真っ白な原稿に枠線が引かれ、鉛筆であたり・下描きが入り、ペン線が引かれ、墨汁が塗られ、消しゴム・ホワイト・スクリーントーンといったさまざまな処理がなされて、ようやく完成原稿となります。それを受け取った編集者が印刷所に入稿し、本(雑誌・単行本)の形になって書店に並び、読者の皆さまのお手元に届きます。現存する名作漫画の生原稿を、原寸大で、原稿の風あいを再生すべく実際の原稿に近い用紙に、製版・印刷。堅牢なハードカバーであるのはもちろん、紙を曲げずに、ノド(中央)の部分を180度開ける特殊技術=〈コデックス装〉にて製本いたします。また、本作からのサブ・ネーミングとは、そうした従来のシリーズ仕様を継承しつつ、装丁デザインや外装用紙、封入物の仕様や個数などを、各作品の個性に合わせて、よりいっそうの進化・発展を試みる新仕様です。※上記は、2020年11月現在の予定であり、多少変更の場合もございます。(c)石森プロ