『日和ちゃんのお願いは絶対』(ひよりちゃんのおねがいはぜったい)は、岬鷺宮による日本のライトノベル。イラストは堀泉インコ。電撃文庫(KADOKAWA)より2020年5月から2022年3月まで刊行された。
広島県尾道市に住む高校生・頃橋深春は、クラスメイトの葉群日和と二学期に席が隣同士になったのをきっかけに、毎日雑談したり、休みの日にラインでやり取りしたり、一緒に広島に遊びに行ったりするようになる。そんな日々を繰り返す中、頃橋はついには鼓岩(ポンポン岩)で告白される。頃橋は告白こそうれしいものの軽々しい気持ちで了承するのも違うと考え、断るつもりでいたのに加え、偶然拾った日和の「お願い帳」なるメモ帳に、自身の願望と思しき支離滅裂な文章が綴られているのを目にしたこと、そして「私のお願いは絶対なの」という意味不明な言い訳から彼女を「やべえやつ」と判断し、完全に断るつもりでいたが、その力が本当であることを知った頃橋は、日和から「お願い」の力を使われたことに気付かないまま告白を受け入れて恋人同士の関係になる。ところが翌週の放課後、飲み物を買いに二人で訪れたコンビニで強盗と遭遇し、彼女の「お願い」によって収束しかけた刹那、何者かの手によりコンビニ強盗の頭が粉々に粉砕されたのをきっかけに、頃橋は葉群日和が昨今メディアを騒がせているの創設者でそのリーダーであることを知ることとなる。
最後の恋物語、完結――。テロリストによる襲撃事件で深春(みはる)を庇(かば)い命を落とした牧尾(まきお)。彼の死、そして日和(ひより)の力に対し気持ちの整理がつかない深春に日和はある『お願い』をしてしまう......。絶対服従の力で世界さえも変えてしまう少女と一人の少年の最後の恋物語、いよいよ完結――。
▼ 言語(Language) |
Japanese | : | hiyorichanno onegaiha zettai |
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