『ひらばのひと』は、久世番子による講談を題材にした日本の漫画作品。講談監修は講談師の六代目神田伯山。『月刊モーニングtwo』(講談社)にて、2020年11月号より連載を開始。その後、同誌が2022年11月号をもって紙版での刊行を終了したのに伴い、『モーニング』(同社)に移籍し、2023年8号より連載中。
かつて隆盛を極めた講談界も、落語人気とは対照的に縮小し、講談師はすっかり絶滅危惧種に。そんな中、講談好きの若者・龍田泉太郎は前座2年目で、師匠・龍田錦泉のもとで修行中の身。女性講談師のほうが多くなった今、久々の男講釈師希望者とあって、古参のファンたちからも期待が高い。教育係である二ツ目の龍田泉花をはじめ、女講談師の不遇の時代を知る姉弟子たちに囲まれる中で、泉太郎は飄々と修行に明け暮れるが……。