『漁港の肉子ちゃん』(ぎょこうのにくこちゃん、Fortune Favors Lady Nikuko)は、西加奈子による日本の小説。2011年8月31日に幻冬舎より発売された。
太っていて不細工だが、とても明るい肉子ちゃんは、男にだまされフラれるたびに住む場所を転々と変えながらもひたむきに生き抜いてきた[2][7][8]。書き置きを残して蒸発した男を追いかけて、痩せっぽっちの幼い娘キクりんと北の小さな漁港にたどり着いた肉子ちゃんは、そこで焼き肉屋「うをがし」の店主サッサンと出会った。妻に先立たれ、子供もおらず、孤独に絶望して店を畳もうとしていたサッサンは、キクりんを連れて現れた肉子ちゃんを見て「肉の神様が現れた」と思い込み、「うをがし」に雇い入れて"お腹を壊さないこと"を条件に、所有する小さな漁船に安く住まわせることにした[7]。こうして始まったこの小さな町での母娘二人の暮らしは、当初は大変なこともあったものの、3年経った今では毎日賑やかに楽しく暮らしていた[7][8]。しかし、11歳となって思春期を迎えたキクりんは、友人たちとの関係や肉子ちゃんとの不安定な暮らしに頭を悩ませるようになっていた[7][8]。
北陸の、とある港町。漁港の焼肉屋さんで働く、まぁるくて、元気すぎる大阪弁な母・肉子ちゃん。そして、クルミのような可愛い目、痩せっぽちな小学生・キクりんは、毎日を賑やかに生きている......。最近、存在が気になり始めた同級生の二宮に隠していた本心を伝えたことで、少しだけ大人の階段をのぼったキクりんは、ひょんなことから母・肉子ちゃんの過去を聞いてしまう。これまで、気にはなっていたけど触れてこなかったのことが頭をよぎる。そんなある日、激しい腹痛に襲われ、気を失ってしまう。思春期を迎えるキクりんが周囲の大人たちから教えられる本当の「家族」のカタチとは......感涙の完結巻!!
▼ 情報(Information) |
原作 | : | 杉作 | 作画 | : | 西加奈子 | 出版 | : | 幻冬舎コミックス | 掲載 | : | comicブースト | レーベル | : | バーズコミックス スペシャル | 刊行期間 | : | 2021年1月29日 - 2022年3月11日 | ISBN(1巻) | : | 9784344848603 | ISBN(2巻) | : | 9784344850163 | 最新刊 | : | 2巻 |
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▼ 言語(Language) |
English | : | Fortune Favors Lady Nikuko | 中文 | : | 漁港的肉子 | Japanese | : | gyokouno nikukochan |
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