『摩利と新吾』(まりとしんご)は、1977年から1984年まで『LaLa』に掲載された旧制高等学校を舞台とした木原敏江による漫画作品。現在は白泉社から文庫版全8巻、河出書房新社から完全版全5巻が刊行されている。また、タイトルの後に「ウエットでバンカラな」を意味するドイツ語風の造語「ヴェッテンベルク・バンカランゲン」が併記されることが多い。
舞台は、明治時代の末期から始まる。幼い頃からの親友同士である鷹塔摩利と印南新吾は、16歳の春に名門旧制高校持堂院高校に入学する。眉目秀麗・文武両道の二人は入学式で四季遥・春日夢殿・大和飛竜といった個性的な先輩たちに目をつけられ、秘密裏に持堂院における生徒会機関である「全猛者連」の新会長になるためのテストを受けさせられる。そのテストに合格した二人は「全猛者連」新会長として、また、持堂院の一生徒として友の死や他校との合戦など様々な印象深い経験をし、仲間たちとかけがえのない青春を過ごす。