『水木しげるの古代出雲』(みずきしげるのこだいいずも)は、水木しげるによる日本の漫画作品。『怪』(角川書店)VOL.0034に冒頭部分が掲載され、2012年3月に書き下ろし単行本として発売された。『怪』掲載時のタイトルは『水木しげるの古代出雲王朝盛衰記』であり、同誌のVOL.0035には『水木しげるの古代出雲 番外編』が掲載された。なお、本書が刊行された2012年は古事記編纂1300年の節目に当たる。
高天原を追放されたスサノオは、ヤマタノオロチを退治し砂鉄地帯の支配者となる。諸小国を統合して一国としたスサノオは、鉄を手中にしたことで影響力を拡大させ、出雲王朝を確立してゆく。時代は移り、スサノオから6代目にあたるオオクニヌシは、因幡へ旅立つ兄弟(八十神)たちに同行し、荷物持ちをさせられていた。オオクニヌシは将来的に出雲の王となるが、それまでには数々の試練が待っていた。