『オリジナル版 ザ・クレーター』は手塚治虫による日本の漫画作品。
1969~70年連載、巨匠・手塚治虫の傑作恐怖シリーズが、52年を経て、ファン待望の≪オリジナル版≫・全1巻で初登場!初の連載順&全話収録。未収録ページやカラーページ、幻の各話「次回予告」なども網羅した初出バージョンを、初のA5判、“全1巻”で一挙刊行!◆1969~70年、隔週刊時代の「少年チャンピオン」(秋田書店刊)で好評を博した同作品。連載当時、「恐怖シリーズ」というショルダーコピーが付いていましたが、実は、ホラー、SF、ファンタジー、社会風刺劇、ユーモラスな学園コメディーなど、ひと言ではとても括りきれない多彩な表現と語り口を駆使した野心作でした。オムニバスという形式から、のちの単行本化にあたっては、ページ数の制限によるエピソードの削除や、エピソード順の変更が作者自身によって行われ、また後年、各話の作風の多様性から、テーマ別のアンソロジー本に分載されることも多かった一方で、連載時準拠の単行本は、一度も刊行されていませんでした。今回は、初出から実に52年を経て、待望の≪オリジナル版≫での初刊行となります。◆連載時どおりのエピソード順と内容はもちろん、初のA5判(これまでの刊行では新書判・B6判・四六判・文庫判)で、オリジナル原稿からの新規スキャンによる高画質、褪色に強い良質な本文用紙を使用。◆さらに、今回の大きな特長は、連載時に毎回の最終ページ(またはその近く)に収録されていた、手塚治虫・筆のカットを含めた「次回予告」を、初めて全収録したことです。オムニバス連載であるがゆえに、「次回は、どんなタッチでの、どんな話だろう?」という、読者の期待を膨らませる効果絶大。これらはすべて、単行本化時に削除され、それに伴い、各話のコマ割り・ページ割りが改変されました。また、連載時の本文内にあった広告・記事類も省かれたため、そこでもページ割り・段組みが改変。この2つの理由から、単行本未収録カット、あるいは加筆カットが多数発生。本書では、本文は連載時のスタイルに戻しつつ、巻末の図説にて、連載版と単行本版の差異を解説いたします。◆加えて、単行本未収録ページ・初のカラーページを再現。全扉絵・予告・カラーイラストなどのレア素材や、詳細な図説の収録を含めて、まさに決定版と呼べる一冊です![初版完全限定]につき、どうぞお見逃しなく!!▼仕様A5判/ソフトカバー/552ページ(予定)/全扉絵(原画版・連載版の2バージョン)収録/カラーページ全再現/巻末ギャラリー・詳細な図説も充実/初版完全限定※上記は2021年5月時点での予定であり、多少変更の場合もございます。※画像は制作中のサンプルです。監修&(c):手塚プロダクション