『ルサルカは還らない』(ルサルカはかえらない)は、御厨さと美による日本の漫画作品。『MANGAオールマン』(集英社)において、1996年から1998年まで掲載され、SCオールマンより全5巻が刊行された。
日本国内で駐留米軍に反対するデモが繰り返され、日米対立も考慮される情勢下で、米大統領はアジアでの情報収集の為に直属の秘密情報部隊「チーム・アイス」をスタートさせた。麻薬捜査官タカシ・カシイはチーム・アイス第7班に抜擢され、東京で集まった仲間たちとロシア・北朝鮮国境地帯に潜入するが、実はそこにこそチーム・アイスの本当の目的があった。カシイ・諏訪・ヘラン・トミタの4人は、ロシアの反体制秘密組織の中心であるイオシフ少将・その参謀スミノフと面会し、CIAの最高度機密である究極のマインドコントロール薬「イトーフィン」のサンプルを渡される。さらに、気象コントロール衛星ルサルカにより温暖化させたシベリアを基盤に、新国家を建設する計画を聞かされる。その計画は、世界的な異常気象と政治混迷を引き起こすものであった。イオシフはアメリカの秘密をネタに、世界再編プランへの協力を要求してきたのだ。異常気象は既に世界各地で起き始めていた。