『きみの色』(きみのいろ)は、サイエンスSARU制作による2024年の日本のアニメーション映画。吉田玲子脚本によるオリジナル作品である。監督は山田尚子で、企画および共同プロデュースはSTORY inc.。
海に面した街のキリスト教系女子高校3年に在学する日暮トツ子は、会う人固有の「色」が見えるという特殊な感覚を持っていた。寄宿舎で生活するトツ子はほかの生徒からは少し浮いた存在だったが、「きれいな色」を感じた同学年の作永きみには密かに憧れを抱く。しかしきみは突然学校に姿を見せなくなり、退学したらしいと生徒の間では話題にされていた。「本屋で働いているのを見た」という噂をもとに、トツ子は市内の本屋を探し回る。そしてついにある古書店できみに再会する。ちょうどそのとき店を訪れていた男子高校生の影平ルイが、きみに対してトツ子とバンドを組んでいると誤解して話しかけた。トツ子は「自分たちのバンドのメンバーを募集している」とその場で持ちかけ、2人から賛同を得た。