『一番病』(いちばんびょう)は、水木しげるによる日本の短編漫画作品、並びに作中に登場する病名。初出は『ビッグコミック』(小学館)1969年10月25日号。元々は、同誌にシリーズ連載されていた『水木氏のメルヘン』の一編だが、独立した読み切り作品である。
江戸のカンオケ職人である徳兵衛は、嫉妬心と競争心が強いため同業者の動向が気になって仕方が無い。彼らに負けまいと無理な増産に励み過労で倒れてしまうが、それでもカンオケ作りを止めない。心配する妻に対して弟子の幸吉は言う。「先生は「一番病」という病気で、先生にとっては苦しみではなく最大の楽しみなんだ」と。