『コマツ岬の生活』(コマツみさきのせいかつ)は、つげ義春による日本の漫画作品。1978年6月に、『夜行7』4月号(北冬書房)にて発表された短編漫画作品である。
部屋に寝そべり、煎餅を食べながら妻とともにテレビを見る主人公の中年男。テレビでは『コマツ岬の生活』という紀行番組が放送されている。コマツ岬がどこなのかを聞く妻に、男は「四国の佐田岬に似ているようだ」と思う。画面内で、海女が胴の長いギターのような形をしたカニを面白いように捕獲する姿を見た男は、「こんなに簡単に捕まるなら自分でも獲れる」と思いテレビの風景の中に入り込む。しかし、廃墟のようなビルから海に足を浸け「ひゃッ、ちめたい」と言葉を発してしまう。