『灼熱の太陽の下に』は、貸本漫画家時代のつげ義春が若木書房の『Meiro別冊』に発表した短編。1960年4月の作品で全43ページ。1967年に大幅な加筆修正を加え、タイトルも『蟻地獄』と改題して少年画報社の『別冊少年キング』に掲載した。
ピラミッド観光に向った5人の男を乗せたジープが砂嵐に遭い、砂漠の真ん中に出来た巨大な穴に転落遭難する。ドライバーはジープの下敷きになって死に、残された4人の男たちは極限状態に陥る。ヘリコプターが救助に来るが、定員4名のところを男たちが我先に争って殺到したために、ヘリコプターは墜落。パイロットも死亡して、男たちはまたもや穴の中に逆戻りするのだった。