『ヨシボーの犯罪』(ヨシボーのはんざい)は、つげ義春による日本の漫画作品。1979年9月に、日本文芸社の刊行する隔月刊のマンガ雑誌『カスタムコミック』に発表された全16頁からなる短編作品である。『カスタムコミック』は、この年の5月に創刊されたばかりであった。
兄と二人で自転車修理をして暮らすヨシボーは、店舗兼自宅の室内で雑誌(「レジャー」というタイトル)のビキニ姿のピンナップガールをピンセットで突き刺し、ぴちゃぴちゃ音を立てながら食べていた。うまそうな女かまずそうな女かはピンセットで1cmほど刺して見るとほぼ分かる。うまそうにピンナップガールを食べていると、手伝いを催促する兄の声が表から聞こえる。ヨシボーはあわててピンセットを洗って隠そうとするが、道を尋ねるようとする女学生が自宅に入ってきて見つかりそうになる。「殺人の刑期が15年とすると発覚すれば刑期を終えると50歳だ、なんとしても隠し通さねばならない」とヨシボーは考え、逃亡を決意する。