『隻眼の竜』(せきがんのりゅう)は、横山光輝による日本の漫画。『リイドコミック 』(小学館)に1977年から1979年にかけて連載された。単行本は全6巻。山本勘助を主人公とし、武田晴信に仕えるまでを描いている。
時は戦国の世。戦の後、2人の落武者が逃亡を図っていた。2人は牢人の山本勘助と忍者の源蔵であり、敵方の敗残兵追討から逃れるため、民家に隠れようとする。だが、その家では、娘のあやが敵兵に衣服を破かれ、強姦されかけていた。あやが悲鳴をあげたために他の兵士が現れ、婦女暴行の一味と間違われた勘助も斬られた。敵兵が去った後、九死に一生を得た勘助はその民家で養生することになる。そのあいだに源蔵はあやに媚薬を飲ませ、手籠めにしてしまう。最初は抵抗していたあやだが、次第に源蔵に進んで協力するようになる。