『狼の星座』(おおかみのせいざ)は、横山光輝による日本の漫画作品。1975年から1976年にかけて『週刊少年マガジン』(講談社)にて連載。朽木寒三が小日向白朗を取材した小説『馬賊戦記 - 小日向白朗蘇るヒーロー』(1966年刊行)をもとに描かれた作品である。
明治時代後半。新潟県のとある村で謎の病気で死にかけた大日向建作という赤ん坊がいた。医者も匙を投げたほどの容体だった建作は、両親が藁にもすがる思いで頼んだ祈祷師の祈りで死を免れる。建作の容態が落ち着くと、祈祷師は「この子は良く言えば人の上に立つ人相、悪く言えば大盗賊になる人相だ。それが嫌なら、6歳まで女の子として育てなさい」と建作の両親に告げた。両親は祈祷師のいうままに6歳まで彼を女の子として育てた。6歳になって男に戻された建作は尋常小学校に入ると、持ち前の頭の良さと腕っ節でガキ大将として近隣に知られるようになる。そしてこの頃から、彼はいつか中国大陸に行きたいと思うようになる。