『王狩』(おうがり)は、青木幸子による日本の漫画作品。将棋を題材としている。『イブニング』(講談社)にて、2010年8号(3月)より連載。2011年11月現在、単行本は3巻まで刊行されている。将棋監修は棋士の飯島栄治七段。
久世杏は6歳のとき、当時癌で闘病中の祖父一馬に、病院でも将棋を指したいのでプラスチック製の将棋盤と駒を買ってきてほしいとお使いを頼まれ、等久デパートへ行く。しかしデパートのエレベーターに乗った所、落雷により停止。乗り合わせた第35回将棋大祭参加者らと共に閉じ込められてしまう。通常非常用装置により、最寄階まで移動するはずのエレベーターが故障により動かなかったが、参加者3人の機転と半年以上前に祖父から見せられた年賀状に書いてあった、清洲義家九段の携帯番号を思い出した杏の連絡により、救出される。後日、祖父の読んでいた将棋雑誌にその3人の表彰式が掲載されており、その3人と遊んだら楽しそうと、それまで勧められてもやろうとしなかった将棋を始める。そして、その6年後奨励会3級となった杏は、プロ入りを目指して将棋に没頭していた。