『親なるもの 断崖』(おやなるもの だんがい)は、曽根富美子による日本の漫画作品。1992年、第21回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。2010年代になって電子書籍化された際に再度話題となり、紙の書籍としても再版された。中島みゆき「断崖 -親愛なる者へ-」とは無関係。
父あり 母ありて 父無し 母無し 親ありて 親なるもの知らず誰が定むべきこの世の別れ つめたい土に声も出ず まだ幼き足首 夜間にうかぶ我が親なるもの 断崖 生死の淵なれば 問うことあたわず 問えば地獄 あるいは生き地獄されど我が親なるもの断崖 生死の淵なれば 生死の淵なれば第7話より。梅が初見世の客から教わった、地球岬の言い伝えである。