「箱舟はいっぱい」(はこぶねはいっぱい)は、藤子・F・不二雄(発表時は藤子不二雄名義)の読み切り漫画作品。1974年(昭和49年)『S-Fマガジン』10月増刊号に掲載された。ゴールデンコミックス『異色短編集』第4巻、愛蔵版『SF全短篇』第1巻や、『藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版』第2巻などのSF短編集に収録。2023年6月4日、NHK BSプレミアム、BS4Kで放映された『藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ』の一編としてテレビドラマ化された。
サラリーマンの大山はある日、隣人の細川から「急に金が必要になったので、500万円で自分の家を買わないか」と相談される。ついに借家暮らしも終わりだ、と浮かれる彼だったが、その晩「ノア機構」を名乗る謎の男が大山家を訪問し「計画は順調」と説明をし始める。だが男は、尋ねるべき家は隣だったと気付き逃げるように去っていった。それを訝しむ大山。