『パロスの剣』(パロスのけん)は、栗本薫原作、いがらしゆみこ作画による日本のヒロイック・ファンタジー漫画。後に栗本自身の筆でノベライズも上梓されている。『グイン・サーガ』の世界の数千年前の過去を舞台とした物語である。最初に栗本原作、いがらし作画による漫画が『ASUKA』(角川書店)誌上にて1986年3月号から1987年2月号にかけて連載された。その後、小説版が1989年10月25日に角川文庫から書き下ろしとして刊行された(ISBN 4-04-150029-X)。小説版の表紙も、いがらしが担当している。
500年の歴史を誇るパロス王国は存亡の危機を迎えていた。相次いだ戦と飢饉、先王の失政により国力は弱体化し、対照的に強大化して中原の南半分を支配下においた隣国カウロスの脅威に脅かされていた。