『怪艇ポセイドン』(かいていポセイドン)は枡谷タケシによる日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)に連載(1978年22号-1978年30号)。赤間船長が発明した超技術の塊の船ポセイドン号の活躍を描いた漫画で、連載当時の核兵器に対する警鐘や生物保護、そして難民(元ネタはベトナム難民)についてなどが題材となっている。
南硫黄島で遭難したポセイドン号赤間船長は海上保安庁の測量船に保護されたが、そこを脱出して同じく遭難中の漁船東明丸の乗組員を助けた。新たに乗組員を加えたポセイドン号は巡視船の対潜ミサイル「アスロック」をも迎撃に成功し海上保安庁から緊急時巡視艇として雇われることになった。小笠原諸島沖の「魔の海域(ドラゴントライアングル)」の担当となったポセイドンは航行中に遭遇したアメリカの原子力潜水艦と交戦。脈流電磁波で原潜のトマホークを防いだポセイドン号は満月の夜に魔の海域で起きる大渦を利用して原潜の追跡を逃れた。その後金持ちの御曹司の放ったモリで負傷して凶暴化したメカジキを退治したポセイドン号はアメリカの核弾頭を装備したICBM(大陸間弾道弾)タイタンIIが東京に向けて誤射されたことを知る。他に手の無い中で赤間船長はポセイドン号のレーザー砲での迎撃を敢行。テロ組織の妨害にも屈せず大気圏突入前のタイタンII弾道の破壊に成功した。内戦の続くK国からの難民船を攻撃する謎の怪光の報を受けたポセイドン号はレーザー砲を備えたK国の戦闘機を撃破して難民を救った。総理大臣を威嚇して難民の日本への受け入れを認めさせた赤間船長たちはポセイドン号とともに海の警備に戻っていったのだった。