『影狩り』(かげがり)は、さいとう・たかをの劇画である。『週刊ポスト』(小学館)で連載された。
徳川時代、封建制度のひずみはその財政破綻となって現れた。無策に悩む幕府は、最も卑劣な手段でその窮地から逃れようとした。それは諸大名の取潰しによる領地没収である。そのため、数多くの隠密や忍者が諸大名の些細な落ち度を暴こうとして、各地で暗躍した。世人は、この隠密や忍者を“影”と称して恐れおののいていた。影の跳梁に対する大名の自衛手段はひとつ、それは密かに潜入してくる“影”を殲滅し、その口を封じることである。