『ふたばの教室』(ふたばのきょうしつ)は、八神健による日本の学園漫画である。『ヤングアニマル』(白泉社)で2006年No.9から2006年No.24まで連載された。単行本は全2巻(全16話)。話数カウントは「すてっぷ○」
元々は『ヤングアニマル』の増刊号である『ヤングアニマルあいらんど』のno.4(2004年12月発売)にて1話限りの読切として掲載された『まほうせんせい』(『ふたばの教室』1巻に収録)が、いわばパイロット版となっている。この作品では、双葉の所属するクラス(5年3組)が学級崩壊を起こしており、本来の担任である女性の教師が担任を辞任して無期限休業することになり、女性教師の後任として男性教師・大芝が着任するところから物語が始まる。大芝は豊かな髭を蓄え、シルクハットを被ってブラック・ジャックばりのリボンタイを締めているという手品師のようないでたちをしている教師で、学級崩壊を起こしていた5年3組をいとも簡単に纏め上げる。手品のタネを授業内容に密かに盛り込ませることによって、生徒たちが自ら考え、1を聞いて10を知る力を身に付けさせることを目的としていた。所謂「スプーン曲げ」のタネが梃子の原理を応用したものであることを授業を通して解明した双葉は、難しい問題を解くことの面白さ、みんなで協力して一緒に解決する連帯感が如何に大事なことであるかを知り、それを教えてくれた大芝のような先生になりたいと思い、教師を志すことを決意。後年、晴れて教師になり、赴任先の小学校に初出勤する日までを描いた作品であった。