『ブルボンの封印』(ブルボンのふういん)は、藤本ひとみの歴史小説。新潮社より1992年12月に刊行された。
17世紀半ばのフランス。捨て子を修道院へ運ぶ男は、突然若い女に突き飛ばされ、ジュール・マザランの馬車に轢かれ男は死亡する。事故現場には、拘束され死亡していた乳児と、なぜか健康そうで百合紋に「マリエール」と肩に焼印をされた女の乳児が遺された。臨終の床のフランス国王ルイ13世の密命を受け先を急ぐマザランは、乳児たちを拾い集め、ジェームズと言う5歳の少年が暮らす屋敷を訪れる。マリエールは、高貴だが孤独に暮らすジェームズにとって初めて出会った子供であり、国王の密命通りジェームズがチャネル諸島ジャージィ島(英国領だがフランス語圏)のカターレット家に身を寄せる際に、乳母のペロネッタとマリエールを同行させることを希望する。
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