『神々の山嶺』(かみがみのいただき)は、夢枕獏による小説である。『小説すばる』にて1994年7月から1997年6月号まで連載された。1997年8月に集英社により上下巻が刊行され、のちに文庫化さえた。角川文庫では一巻本として刊行されている(実写映画版に合わせて『エヴェレスト 神々の山嶺』に改題されているが、内容は集英社版と同一)。1998年、第11回柴田錬三郎賞を受賞。後に、漫画化、映画化並びにアニメーション映画化された。
メンバー全員が45歳以上で構成される中年のエベレスト登山隊は、2人の滑落死者を出し失敗に終わる。遠征に参加したカメラマンの深町は帰国する隊員と別れ、あてどなくカトマンズの街を彷徨う中、ふと立ち寄った古道具屋の店先で年代物のカメラを目にする。