『炎の剣』(ほのおのつるぎ)は、和田慎二による日本の漫画作品。
11世紀前半、キリスト教国家のヨーロッパ諸国とアラビア系の国家群の対立が激化しており、唯一、ムスリムのアマルカンド王国 (AMALCAND) とその北側に隣接する非ムスリムのエクル国(ECLE)は友好関係にあった。しかし、それを快く思わぬ好戦的な2国、南東に接するマジャハール (MAJAHALU) と南西に接するアブドール (AVDOLU) が上辺だけは協力して攻め込み、アマルカンドは滅ぼされてしまう。同じムスリム、同じアラビア人なのにわかり合えぬことを嘆くアマルカンド王国のサルタン。アマルカンドの宝物殿で眠り続け約100年間の歳月を1度も出されたことのなかったアマルカンドに代々伝わる宝剣、戦いを収め平和に導くという多くの伝説を持ち、アマルカンドの守り神とも言うべき剣をサルタンにより授けられたエクル国の王女ヒルダ(ヒルディアス)姫だったが、親善大使として彼女に友好の印として渡した当のサルタンすら知らない秘密があった。その宝剣「炎の剣」は全アラビアを支配することが出来ると言い伝えがあったのだ。それを信じてマジャハールとアブドールのサルタンは宝剣を探し求めていた。