『海獣の子供』(かいじゅうのこども)は、五十嵐大介による日本の漫画。五十嵐にとっては初の長編作品であり、小学館の漫画雑誌『月刊IKKI』にて2006年2月号から2011年11月号まで連載された。第38回日本漫画家協会賞優秀賞、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。第12回手塚治虫文化賞にノミネートされた。
自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花は、部活でチームメイトと問題を起こして夏休み早々部活禁止になってしまう。母親と距離を置いていた彼女は、長い夏の間、学校でも家でも自らの居場所を失うことに。そんな琉花は、知っている人のいない海を探して東京に行き、そこで不思議な少年・海と出会う。ちょうどその頃、世界中の水族館で魚が発光しながら光となって消えていく不可思議な現象が多発していた。